知ってた?筋膜リリースに最適!ラクロスボールの使い心地
いつも同じ体勢で働くことが多い美容師さん。肩こりや腰痛予防のために、ヨガやジムに通ったり、筋トレをしている方もいらっしゃるでしょう。ところで、「筋膜リリース(筋膜はがし)」という単語を聞いたことはありますか?ムック本が発売されたり、美容のプロが実践していたり、メディアでも頻繁に取り上げられたり……「ダイエットや肩こりに効く!」と、とにかく話題の筋膜リリース。筋膜リリースで筋膜をほぐしてあげることで、ストレッチの効果を高めたり、柔軟性を高めて体を使いやすくしたり、筋肉のコリを解消できたり、メリットはたくさんです。もちろん、美容師さんの職業病と言われる肩こりや腰痛にも効果あり。そして様々な筋膜リリースグッズが発売されていますが、実は「ラクロスボール」が最適だそう! 今回はラクロスボールを使った筋膜リリースの効果と、その使い心地に迫ります!
筋膜とは?
筋膜とは、筋肉を覆う薄い組織膜。皮膚のすぐ下から存在し、身体全体の筋肉や骨、内臓器官、血管、神経など、表層から深層までを、ウェットスーツのように包んでいます。このことからも「第二の骨格」と呼ばれるほどの重要な役割を担っているそう。
筋膜の役割とは?
前述したように、筋膜は全身に張り巡らされています。筋肉、骨、内臓器官、血管、神経など、身体のあらゆる構成組織を包み込むことで、姿勢を維持したり、筋繊維の動きを支えたり、力の伝達を行う役割を担っています。たとえば座った時にお尻の形がつぶれて、立った時にお尻の形が戻るのも、筋膜が柔軟に組織の形を変化させるからなのです。
筋膜を構成するのは、コラーゲンとエラスチンという2つのタンパク質、ヒアルロン酸、そして水分です。筋膜は柔らかいので、萎縮したり、癒着しやすい特徴があり、このことが身体のコリや痛みを招く原因になってしまいます。たとえば、デスクワークなど長時間同じ姿勢での作業やストレス、筋肉の柔軟性の低下など。筋膜同士が癒着して、筋肉を動きにくくしてしまうのです。
筋膜リリースとは?
長時間の作業で凝り固まったり、癒着した筋膜に対して、穏やかな圧とストレッチを与え、解きほぐすことを「筋膜リリース」といいます。腰や背中に痛みやコリがある人は、お尻や太もも、股関節など、痛む部分の周囲の筋膜をピンポイントでリリースすることで、症状を改善できます。肩の痛みなどは、肩や首、腕やわきの下などの筋膜をリリースすれば改善が可能。さらに、血流やリンパの流れが良くなるので、むくみ解消・代謝アップ・老廃物排出効果も期待できます。ただし、力加減には要注意! ツボを押すように強い刺激を与えると、かえって筋膜が硬くなってしまいます。ビギナーさんは柔らかめのグッズでトライしましょう!
筋膜リリースにおすすめのグッズは?
筋膜リリースグッズには様々なものがあります。ラクロスボールをご紹介する前に、ざっとメジャーなものをご紹介。目的や用途によって使い分けるようにしましょう。
・マッサージボール
肩、首、腰、お尻などのピンポイントを集中してリリースする場合は、球状のボールが◎。シンプルなものから凹凸があるもの、ボールが2つくっついたピーナッツ形のものまで様々です。初めてマッサージ ボールを使う方、夜に使用する場合は柔らかいものを、強い刺激が好みという方や、普段から筋トレをしている方は、硬めや凹凸のあるものを選びましょう。また、広範囲に当てたい方、寝ながら使用したい方は大きいサイズを、持ち運びたい方や、細かい部位に使用したい方は小さいサイズがおすすめです。
・テニスボール
マッサージボールの代用品として使われることが多いテニスボール。筆者もヨガのレッスンで、テニスボールを使った筋膜リリースをしたことがあります。肩、首、腰、お尻など、ピンポイントで当てたい部分に当てられるので便利ですが、体重をかけるとコロコロと逃げていってしまうこともしばしばでした。100均ショップでも買えるので、コスパはとても良いです◎
・ゴルフボール
ゴルフボールはテニスボールよりも小さくて硬いため、より強く深く、面積の小さい場所を刺激するのに向いています。ただ、強く押しすぎないように注意。
・フォームローラー
YouTubeで筋膜リリースに使用するYouTuberさんも多く、現在最も一般的なグッズとして知られているかもしれない、フォームローラー。筒状で、長さや直径も豊富です。ポイントだけでなく、背中や脚など全身に使うことができるのが特徴であり利点。長さは大体30cm前後がおすすめ。直径はおのおのの身体の大きさに合わせてチョイス(身長180cm以下の人は直径10cm前後が目安)。運動不足の人や初心者さんは、柔らかいものを。また、凹凸が大きいと強い刺激を与えてしまうので、凹凸の少ない、平らに近いものを選ぶのがポイントです。
筋膜リリースにはラクロスボール!
そして、筋膜リリースに最適だと噂のラクロスボール!
その名のとおり、ラクロス競技で使用されるボールです。
ラクロスボールの大きさは、テニスボールとほぼ同じ約6cm。異なるのはその固さと表面の素材。テニスボールは中が空洞ですが、ラクロスボールは中が詰まっています。その分重さもずっしり。また、表面がゴムでできていて滑りにくいため、マッサージには最適なのです。ゴルフボールと比較すると、重さは約3倍。
ラクロスボール | テニスボール | ゴルフボール |
大きさ 約6cm | 大きさ 約6cm | 大きさ 約4.267cm |
重さ 約145g | 重さ 約60g | 重さ 約45.93g |
素材 天然ゴム | 素材 メルトン | 素材 アイオノマー/ウレタン材質 |
では、実際の使い心地はどうなのでしょうか!?美容に詳しい弊社デザイナー・Sさんがラクロスボールを愛用しているとのことで、使用感を聞いてみました!
・使用している部位
・背中(特に肩甲骨)
・太もも付け根(外側)
・ふくらはぎ
・腰
・膝裏
・足裏
・使い方
ドライヤーをかけるときに、足裏を刺激。その後、リビングで寝転びながら背中をゴロゴロ。最後に脚をゴロゴロして終了。テレビを見ながら出来るので、とても手軽です。ゴルフボールも好きなのですが、小さくて背中はゴリゴリできないので、やっぱりラクロスボールが良いです!
・使い心地
とても身体にフィットして、イタ気持ちいい感じがクセになります。以前はテニスボールを使っていましたが、背中の下に置くとどうしても滑ってしまい、筋膜リリースしたい場所からズレる……ということも。ラクロスボールはゴムでできているので、床に置いても滑らずストレスになりません。
また、小さくてスペースを取らないので、カバンの中に入れて持ち歩くことも可能。休憩時間にオススメです!
・身体の変化
・背中で握手できないくらいカチカチだったのに、握手できるようになった!
・大転子(大腿骨の外側にちょっと出ている部分のこと。下半身太りの原因と言われる)が引っ込んだ!
・骨盤下の出っ張りが気になっていたが、気にならなくなった。
・めっちゃ冷え性だったのが、普通くらいになった!
Sさん曰く、「これからもラクロスボールを愛用します」とのこと。忙しくてジムやヨガに通う時間がないという美容師さんも、ラクロスボールを1つ持っておけば、休憩時間に手軽にコリをほぐすことができます。1球300円以下で手に入るので、気楽に購入してみてはいかがでしょうか。