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美容師さんの休日の過ごし方〜8月は徳島・大塚国際美術館へ行こう(前編)〜

コラム

こんにちは、サロンプロモマガジン編集部です。月曜日がお休みの美容師さんに贈る「美容師さんの休日の過ごし方」シリーズ。今回は大阪市内からちょっと足を伸ばして、徳島県にある大塚国際美術館へ。世界中の西洋絵画が複製(レプリカ)で展示されている美術館なのですが、レプリカだからと侮るなかれ。原寸大の迫力に息を飲むこと間違いなしです! 地下3階、地上2階からなる広大な敷地内に、約1000点の陶板画が展示されています。しかもなんと全て写真撮影OK!

前編では、大塚国際美術館の行き方と、地下3階(古代・中世)と地下2階(ルネサンス・バロック)のフロアの代表的な作品をご紹介します! アートが好きな方も、自然が好きな人も大満足できる美術館です。


西洋の原寸大・複製陶板名画が楽しめる、唯一の美術館。

大塚国際美術館は、大塚製薬株式会社や大鳳薬品工業株式会社を擁する「大塚グループ」が、創立75周年記念事業として徳島県鳴門市に設立した、日本最大級の常設展示スペースを誇る「陶板名画美術館」です。

館内には、6名の選定委員によって厳選された古代壁画から、世界26ヶ国、190余の美術館が所蔵する現代絵画まで至宝の西洋名画1,000余点を大塚オーミ陶業株式会社の特殊技術によってオリジナル作品と同じ大きさに複製しています。それらは美術書や教科書と違い、原画が持つ本来の美術的価値を真に味わうことができ、日本に居ながらにして世界の美術館が体験できます。

引用元:https://o-museum.or.jp/publics/index/45/

最大の特徴は、展示物が全て陶板で作られた複製(レプリカ)で、原寸大であること。

「レプリカかぁ……」と思った方! お待ちください! レプリカとはいえ、その再現性は非常に高く、世界各地に行かないと見ることができないオリジナル作品と同じ大きさで鑑賞できるのは、とても魅力的です。また、日本では未公開の作品や、遺跡や教会などの壁画を空間ごと再現した「環境展示」が鑑賞でき、日本にいながらにして、世界の名画を臨場感をもって体験できます。

たとえば、フェルメールの現存作品は30数点と言われていますが、そのうち日本未公開の『ヴァージナルの前に立つ女』を含む8点を大塚国際美術館で鑑賞することができます。これだけまとまった作品が鑑賞できるのは、大塚国際美術館だけ。原寸大で鑑賞することで、「この絵はこんな大きさだったんだ!」という衝撃や、新たな発見もあるはず。しかも、写真撮影もOKです。

ちなみに陶板名画とは、原画の写真をもとに、世界中の名画を陶器の板に転写して原寸で焼き付けたもの。技術者により、筆遣いの再現も追求しています。



山の中に建つ、約1万平米の大規模空間。8月はなんと無休!

エントランス前にはためく、世界各国の国旗

大塚国際美術館は地下3階~地上2階の5階建て。山の中腹に建てられた美術館で、面積は約1万平米。同時に5250名まで館内に滞在できるという、かなりの広さです。原寸大の作品、約1000点が展示されているのだから納得ですね。各フロアをゆっくり見るには、4時間~半日は必要。時間をしっかり確保するのがおすすめです

また通常、月曜日(祝日の場合は翌日)が定休日ですが、8月はなんと無休! 月曜日がお休みの美容師さんも行ける大チャンスなのです!


京都、大阪、神戸からの直通高速バスで楽々到着。

車でのアクセスは、神戸淡路鳴門自動車道「鳴門北IC」から鳴門海峡方面(左折)約3分。大阪市内からは約2時間です。関東方面からは、新幹線で新神戸駅まで行き、高速バスと路線バスを乗り継ぐ方法、もしくは羽田空港~徳島空港~路線バスという方法があります。

また、京都・大阪・神戸からは、直通高速バスが1日2~4便運行しています。詳細はこちら
※運行状況については各バス会社のホームページを確認してください。


駐車場から専用バスで美術館へ。

サロンプロモマガジン編集部は、車(日帰り)で大塚国際美術館へ向かいました。

大塚国際美術館 専用駐車場にあるバスのりば

「大塚国際美術館専用駐車場」に車を停め、そこから「大塚国際美術館行き」のシャトルバスに乗り込みます。

駐車場からは海が見えます!

駐車場から美術館までは、バスで約5分ほど。(公式キャラクターの「ペガっち」)

チケットを購入し、いざ入館!


B3F 古代・中世フロア

山に覆われている大塚国際美術館。長いエスカレーターを上がると、そこはB3F。B3F~B1Fまでは、古代から現代までの西洋美術史の変遷を年代順に追った「系統展示」と、古代遺跡や教会などの壁画を環境空間ごと再現した「環境展示」が展示されています。

『システィーナ礼拝堂天井画および壁画』ミケランジェロ ヴァチカン

1番最初の展示は、システィーナ礼拝堂の環境展示。徳島県出身のアーティスト・米津玄師が2018年の紅白歌合戦でこのホールから中継をしたことでも有名です。さながら教会のような一室。ミケランジェロにより天井一面に描かれた『創世記』の9つの場面、そして正面の壁に描かれた『最後の審判』。その規模と荘厳さに、いきなり圧倒されます。

『秘儀の間』ポンペイ

紀元79年にヴェスヴィオ火山が噴火し、街全体が灰に埋まってしまったイタリアの古代都市・ポンペイ『秘儀の間』。剥がれ落ちた壁やヒビまでもが精巧に再現されています。「ポンペイ・レッド」と呼ばれる鮮やかな赤が目を引きます。


『スクロヴェーニ礼拝堂壁画』ジョット パドヴァ

展示室に入って、スケールの大きさに思わずため息が出るのが、イタリア・パドヴァにある、スクロヴェーニ礼拝堂の環境展示。突き当たりの壁には『受胎告知』が描かれ、祭壇がある場所には、キリストの磔刑像が飾られています。天井のアーチには星空が広がり、思わず時を忘れてしまいそうに。これらジョットが描いたフレスコ画は、14世紀初頭を代表する最高傑作と評されています。また、実際の礼拝堂に入った時のような、ひんやりとした感覚も感じることができます。

『わが唯一の望みの(「一角獣を従えた貴婦人」より)』パリ

サイズ感に驚いたのが、こちらの作品。目にしたことのある人も多いと思いますが、実は実物は絵画ではなくタペストリー(つづれ織り)なんです。巨大なタペストリー6連作の『一角獣を従えた貴婦人』のうちの1場面。絵画以外のものも陶板にして残せてしまうのがスゴイですね。


B3Fは環境展示が多く、各時代の建築も併せて楽しむことができました。続いてはB2Fへ。



B2F ルネサンス・バロックフロア

大塚国際美術館には、各所にフォトスポットも用意されています。ユニークな顔ハメパネルも豊富なので、トライしてみては。B2Fのルネサンス系統展示の入り口には、ボッティチェッリの名作『ヴィーナスの誕生』に登場するバラをイメージした「フラワーアートウォール」があります。バラの良い香りが演出されているので、リラックスしながら記念撮影を!

『受胎告知』レオナルド・ダ・ヴィンチ ウフィツィ美術館 

B2Fは、ルネサンス期とバロック期が系統展示されています。レオナルド・ダ・ヴィンチやラファエロ、ミケランジェロといったルネサンス三大巨匠をはじめ、ボッティチェリ、レンブラント、フェルメール、モネなど、名だたる超有名画家の作品が目白押しです。

『アテネの学堂』ラファエロ ヴァチカン宮殿

ヴァチカン宮殿の「署名の間」に描かれた『アテネの学堂』。古今東西の偉人を集めて人類の知を表現した4つの名画。写真はそのうちの1つ、『聖体の論議』。やはり大きさに圧倒されます。


『バベルの塔』ブリューゲル・ピーテル(父) ウィーン美術館

見たいと思っていた有名な作品が続々と登場します。ブリューゲルの『バベルの塔』もその1つ。2017年に東京と大阪で『バベルの塔展』が開催されたことも記憶に新しいですね。「混雑していてゆっくり見られなかった……」という方(筆者がそうでした)も、大塚国際美術館なら細かい描き込みをしっかり見ることができます。

通路いっぱいに作品が展示されています。

『最後の晩餐(修復前・修復後)』レオナルド・ダ・ヴィンチ  サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院食堂

言わずと知れた名画中の名画。向かい合わせで修復前後の『最後の晩餐』が展示されています。ダ・ヴィンチが43歳の頃から約3年をかけて描き上げたこの作品。テンペラ画技法で描いたために、ダ・ヴィンチが存命中から徐々に剥落を始めてしまいました。20年間におよぶ修復作業が1999年にようやく終了。大塚国際美術館では、修復前後の作品を、比較しながら鑑賞することができます。

『モナ・リザ』レオナルド・ダ・ヴィンチ ルーヴル美術館

もちろん『モナ・リザ』も展示されています!

『キリスト昇架』ルーベンス アントウェルペン聖母大聖堂

アニメ『フランダースの犬』の最終話、少年ネロが天に召される時に目にするルーベンスの絵画、と言われてピンとくる方が多いのでは。この絵は中央パネル、左翼パネル、右翼パネルからなる三連祭壇画で、三面鏡のように開閉できるようになっています。小さなネロはどんな気持ちでこの絵を眺めたのか。そんな想いを馳せつつ鑑賞してみてはいかがでしょうか。

『真珠の耳飾りの少女』フェルメール マウリッツハイス美術館

「フェルメールギャラリー」と名付けられた通路には、17世紀に活躍したフェルメールの作品がズラリ。大事なことなので2回言いますが、日本でこれだけのフェルメール作品が一同に会するのは、大塚国際美術館だけです。通路の1番最後に展示されているのは『真珠の耳飾りの少女』。初めて本物を見た時は、その秘めたるパワーに息を飲んだことを覚えていますが、その時の記憶が鮮明に蘇りました。オリジナル作品を見たことがある場合は、ぜひ鑑賞した時のことを思い出してみてくださいね。

『大睡蓮』クロード・モネ 

B2Fのトリを飾るのは、印象派の画家・モネが集大成として晩年に描いた『大睡蓮』の環境展示。「自然光の下で見てほしい」というモネの願いを実現すべく、陶板の特性を生かして屋外に展示しているそう。部屋をぐるりと取り囲んだ淡い睡蓮の絵の上に、木々が影を落とし、移ろいゆく時間を感じさせます。

モネの睡蓮をイメージした池では、6月中旬から9月は睡蓮の花が見頃に。編集部が訪れた7月下旬にも、しっかりと綺麗な花を咲かせていました。刻一刻と移り変わる光を色彩でとらえようとしたモネ。彼が愛した睡蓮を楽しんでみてください。


Cafe de Giverny(カフェ・ド・ジヴェルニー)

B2Fではカフェが営業中! モネの池を眺めながら、ケーキやドリンクで休憩を。カレーや丼ものなどの軽食もあり。テラス席も気持ち良い時を過ごせます。
※1F「レストラン ガーデン」と、B3F「カフェ フィンセント」は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、当面の間休業中。


さて、前編はここまで。まだまだ終わりませんよ! 後編はB1F~2F、バロック期の続きから近現代までをご紹介します!


大塚国際美術館
住所:〒772-0053 徳島県鳴門市鳴門町 鳴門公園内
営業時間:9:30~17:00(入館券の販売は16:00まで)
入館料:一般 3,300円/大学生 2,200円/小中高生 550円
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)/1月は連続休館あり/その他特別休館あり/8月無休
電話番号:088-687-3737
公式HP:https://www.o-museum.or.jp/

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