災害対策はできていますか?美容室がとるべき防災の備え ー台風編ー

コラム

「もしもサロン営業中に災害が起きてしまったら……?」
地震、各地で頻発するゲリラ豪雨、大雨、洪水、火山噴火……ここ数年、日本列島は災害に見舞われ続けています。
そして、秋は台風が多い季節。2018年に近畿地方で甚大な被害を出した台風21号はまだまだ記憶に新しいところ。

地震や噴火と違い、台風は天気予報を見ていればある程度、事前に備えをする時間があります。
災害を体験すると改めて防災意識を引き締めることができますが、時とともに少しずつ薄れていってしまうもの。
特に今はコロナ感染拡大対策に目がいきがちですが、いつ起こるかわからないのが災害です。
もちろん、普段からしっかりと備えをされている方もいらっしゃると思いますが、これを機会に今一度、サロンの防災対策を見直してみましょう。

では、台風が接近したら、どのように行動すればいいのでしょうか。
美容室が取るべき対策について、みていきましょう。

暴風対策

イラスト出典:気象庁ホームページ

台風が近づいて暴風域に入ると、風が強まります。瞬間風速30m以上を「猛烈な風」と呼び、時速ではおよそ125kmに相当(特急電車と同じくらいの速さ)し、看板が飛んだり、屋根の瓦が剥がれたりします。もちろん歩行も困難に。

瞬間風速が50mに達すると、多くの樹木が飛んだり、電柱が折れたりします。
2018年の台風21号は最大風速が55m/sで、弊社所在の大阪市でも、道路に樹木が倒れたり、工事中の足場が崩れたり、室外機が飛んだりと、目の前で次々と起こる光景に目を疑いました。
備えあれば憂いなし。雨風が強まる前に、できる限りの対策をしておきましょう。

出典:気象庁ホームページ https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kazehyo.html


具体的な対策
・窓、雨戸、シャッターをしっかりと閉める
・窓枠に木材を打ちつける
・飛散物で割れた窓ガラスが飛び散るのを防ぐため、内側から段ボールや飛散防止フィルムを貼って補強する

 (布テープか養生テープを使用。紙のガムテープは綺麗に剥がせない場合も
 窓を厚手のカーテンやブルーシートで覆うことも同様の対策になる)
・排水溝や側溝の掃除をして、水はけを良くする
・植木鉢や自転車、サインなど風で飛ばされそうなものはお店の中に入れておく


豪雨対策

イラスト出典:気象庁ホームページ

1時間の雨量が50mmを超えると「非常に激しい雨」、80mm以上は「猛烈な雨」と表現されます。
雨の強さが50mm以上だと、車での運転は危険です。
また、雨量が上がると河川が増水・氾濫したり、浸水や土砂崩れが起こる可能性があります。お店の近くに川があったり、過去に周辺地域で冠水・浸水被害が起きていないかを確認することも非常に大切です。
浸水リスクを調べるには、各行政区ごとに発行されている「洪水ハザードマップ」を閲覧してみましょう。
行政によっては「市区町村名+洪水ハザードマップ」で検索すると簡単に見ることができます。また、避難場所も必ず確認しておきましょう。

出典:気象庁ホームページ https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/amehyo.html

参考:大阪市西区の洪水ハザードマップ
https://www.city.osaka.lg.jp/kikikanrishitsu/page/0000300825.html


具体的な対策
・ドアの下の隙間に発砲スチロールを詰めたり、土嚢を積んで水の侵入を防ぐ(低地や入口が半地下の場合はしっかりと!)
・トイレに水嚢を入れる(ビニール袋に水を入れ、空気を抜いて口をしっかり縛ったものを便器の中へ入れることで、大雨による下水の逆流を防げる)
・濡れてはいけないものを高い位置に避難させる


停電対策

大雨や強風で電線が切断したりすると停電が起きます。復旧するまで電気が使えなくなることを想定して、早めに対策を取りましょう。もしも停電したら、通電復旧時の火災を防ぐために、アイロンやドライヤーなどのコンセントを抜いてブレーカーを落とし、スマホを省電力モードにしておきましょう。

具体的な対策
・携帯電話、スマホ、モバイルバッテリーの充電を満タンにしておく(手回し充電器は便利)
・ガソリンを満タンにしておく
・懐中電灯や電池などの準備をしておく
・施術中のお客様の薬剤やシャンプーを流すための水を用意しておく
・冷凍庫で保冷剤を凍らせておく(冷蔵庫の食材を冷やしたり、熱中症対策に使える)


普段から用意しておくと良いもの
・非常用持ち出し袋(定期的に中身を確認・補充)
・お客様の薬剤やシャンプーを流すための水
・ラジオ
・スニーカー
・段ボールと養生テープのストック


最後に、お客様とスタッフの安全のため、営業をしない選択も必要です。
ご予約が入っているとなかなか休業しにくいものですが、1番大切なのは命です。
逐一天気予報をチェックして、雨風が強まる前に(交通機関が動いているうちに)全ての業務を終え、臨時休業や営業時間を短縮して、自宅待機をすることもひとつ。また、全スタッフの緊急連絡先を把握しておくようにしましょう。

そして、ここに書いた対策が全てではありません。
SNSやニュースサイト、地元の方の情報など、自分たちで情報収拾し、いざという時に大切な命とサロンを守れるよう、災害時のシミュレーションなどをして被害を最小限にとどめることができるよう、日頃から気をつけていきましょう!

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