美容師さんの休日の過ごし方〜8月は徳島・大塚国際美術館へ行こう(後編)〜

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こんにちは、サロンプロモマガジン編集部です。月曜日がお休みの美容師さんに送る「美容師さんの休日の過ごし方」シリーズ。今回は編集部のある大阪から離れ、徳島県鳴門市にある大塚国際美術館へ! 大塚国際美術館は、本来月曜日が休みですが、8月の1ヶ月間は無休で営業しているのです! これは美容師さんにとって大チャンス!

大塚国際美術館では、全て原寸大の陶板で作られた複製(レプリカ)画約1000点が、地下3階から地上2階にわたり展示されています。イタリアの教会の礼拝堂がそのまま実物大で環境ごと展示されていたり、ゴッホやピカソ、モネ、フェルメールなど、世界中の有名な西洋画家たちの作品を、西洋美術の歴史とともに学び、鑑賞できます。アートに興味がある方はもちろん、周りに海も山もあるので、自然の中でリフレッシュしたい、という方にもおすすめです。大塚国際美術館はとても広いので、できれば3時間は確保して訪れたいところ。

前編は、B3F〜B2Fの、古代・中世・ルネサンス・バロック期のフロアをご紹介しました。後編はB1F〜2F、バロック期の続きから近現代までを、代表作とともにご紹介します!



・B1F バロック・近代フロア

モネの『大睡蓮』からエスカレーターを上がって、B1Fへ。このフロアはバロックから近代までの「系統展示」と、環境をまるごと再現した「環境展示」があり、ほとんどが系統展示です。エスカレーターのそばには、たくさんのヒマワリが咲いたフォトスポットが。今年入社したばかりのデザイナー小川さんを、はいチーズ。

『ゴヤの家 黒い絵』ゴヤ スペイン

バロック期の展示の最後を飾るのは、ゴヤ。18世紀スペインが生んだ最大の画家と呼ばれ、宮廷画家として活躍しました。この『ゴヤの家』は環境展示。『黒い絵』約10点が、ろうそくの灯る、暗〜い部屋の中に展示されています。

『黒い絵』は、ゴヤが宮廷画家を引退後、1819年から1923年の間に移り住んだ2階建の家「聾者の家」の壁に描かれたもの。黒い絵の具を多く使い、狂気に対する恐怖や、暗雲立ち込める人類の未来像など、悲観的な内面が描写されていて、独特の雰囲気を醸し出しています。子どもには少し怖いかも……。

『7つのヒマワリ』ゴッホ 

ゴヤのあとは、お待ちかねのゴッホです! 大塚国際美術館には、ゴッホが生涯で描いた7つの花瓶のヒマワリが全て原寸大展示されています。開館20周年を記念して、2018年に新たな展示室が作られたそう。

右側の背景がブルーのヒマワリは、「幻のヒマワリ」と言われ、かつて兵庫県芦屋市で所蔵されていましたが、大空襲で焼失したという悲しいエピソードが。現在、7点の『ヒマワリ』はオランダ、日本、ドイツ、イギリス、アメリカ、個人蔵と世界各地に点在しているため、一同に会するのはここ、大塚国際美術館だけです。(イギリスのロンドン・ナショナル・ギャラリー所蔵の『ヒマワリ』は昨年来日しましたね!)

『民衆を導く自由の女神』ドラクロワ ルーヴル美術館 ほか

ゴッホ以降は近代の系統展示となり、続々有名な絵画が登場します。一番右に展示されている、ドラクロワの『民衆を導く自由の女神』は、教科書にも出てきましたね。結構ダイナミックな大きさです。

『ぶらんこ』フラゴナール ウォレス・コレクション

1度は目にしたことのある人も多いのではないでしょうか。優美で繊細なロココ美術を代表する、フラゴナールの作品です。男女の恋愛を題材にしていたフラゴナール。この作品はサン・ジュリアン男爵に依頼されて、彼とその愛人を描いたもの。

『笛を吹く少年』マネ オルセー美術館 ほか

時代は印象派へ。マネやルノワール、モネ、ゴーギャンなど、色彩豊かな絵画が楽しめます。

『グランド・ジャット島の日曜日の午後』スーラ シカゴ美術館

ジョルジュ・スーラの『グランド・ジャット島の日曜日の午後』。全て点描で描かれています。

『ラ・ジャポネーズ』モネ ボストン美術館 ほか

中央は、モネが日本文化に影響を受けていたことがわかる『ラ・ジャポネーズ』。

『イア・オラナ・マリア』ゴーギャン メトロポリタン美術館 ほか

ゴッホの唯一の友人、ゴーギャンの作品も。

そして、ゴッホの肖像画や風景画は、印象派の系統展示にも多数飾られています。

『オフィーリア』ミレー テート・ブリテン美術館

1851年から1852年にかけて、ジョン・エヴァット・ミレーが描いた『オフィーリア』。戯曲『ハムレット』の登場人物のオフィーリアが、デンマークの川で溺れて死んでしまう前の、歌を口ずさむ場面を描いています。繊細で正確なタッチと、死を間近に控えながらも美しいオフィーリアの表情にハッとさせられる作品です。

『接吻』クリムト オーストリア美術館

みんな大好きクリムトの作品も数展展示されています。ゴールドが美しい!

『叫び』ムンク オスロ国立美術館

きました。誰もが知っているムンクの『叫び』。この作品は、画中の人物が叫んでいるように見えますが、実はムンク自身の内面の負の感情を描いたもの。家族が病気で亡くなることが多く、自身も体が弱かったことで、死への恐怖に怯えていた彼が聞いた、自然の叫びを描いたそうです。背景がぐにゃぐにゃと曲がっているのは、幻覚・幻聴に悩まされていた影響が作品にも出ているからだと言われています。


・1F〜2F 現代系統展示、テーマ展示

ようやく1Fの地上に出ました。B1Fのボリュームもすごいので、ここまでたどり着いた頃には疲れている方も多いはず。。

1Fには庭園があり、外に出ることができます。緑がよく映える芝生と花壇。

そして、青い海! 大鳴門橋に続く高架橋も見えます!

1Fと2Fに展示されているのは、現代「系統展示」と「テーマ展示」。“人間にとって根源的かつ普遍的主題など、時代を超えて古今の画家が描いた代表的な作品をテーマごとに展示”しているそう。ちなみに現代「系統展示」は、2Fがスタート地点です。

・現代系統展示

まず、現代の系統展示です。パウル・クレー、ダリ、シャガール、ピカソ、モディリアーニなど、これまた有名画家の作品がズラリ。

『ナルシスの変貌』ダリ テート・モダン

ギリシア・ローマ神話の登場人物たちがさまざまなもの(動物、植物、鉱物、さらには星座や神など)に変身してゆくエピソードを集めた、ローマの詩・オウィディウスの『転身物語』を主題にした作品。

『ステッピング・アウト』ロイ・リキテンスタイン メトロポリタン美術館

アメリカンポップアートを代表する、リキテンスタインの作品も。

『マリリンの二連画』アンディ・ウォーホール テート・ギャラリー

その隣には、アンディ・ウォーホールの作品も。

『ゲルニカ』ピカソ ソフィア王妃芸術センター

なんといっても目玉はこちら。ピカソの『ゲルニカ』の原寸大展示です。1937年にピカソがドイツ空軍に受けた無差別爆撃を描いたもの。戦争の悲惨さを描いた、20世紀を象徴する最も影響力を持つ絵画で、反戦や抵抗のシンボルとして、世界中の人に知られています。身長の2倍ほどもある大きな作品で、苦しむ人や動物の表情や体勢を見つめていると、何か湧き上がるものがあるのではないでしょうか。

そのピカソの作品を集めたコーナーもありました。



・テーマ展示

『フェデリーコ・ダ・モンテフェルトロのストゥディオーロ』パラッツオ・ドゥカーレ マルケ国立美術館

テーマ展示唯一の環境展示。イタリア・ルネサンス期のウルビーノ公国の君主で、フェデリーコ3世とも呼ばれたフェデリーコ・ダ・モンテフェルトロ。展示されているのは、ローマ教皇の傭兵隊長として名を馳せた彼が、築城したパラッツオ・ドゥカーレのストゥディオーロ(=書斎)の1部屋。四方の壁面の下部は寄木細工、上部は著名人の肖像画で装飾されています。

天井もきらびやかな装飾。「FEDX」という文字も見えます。フェデリーコはここで仕事や読書をしたのでしょうか。

他に展示されている主題をザッとご紹介します。こちらは「家族」のテーマ展示

「受胎告知」のテーマ展示

「空間表現」のテーマ展示

「トロンプ・ルイユ(だまし絵)」のテーマ展示

17世紀オランダで大活躍した、光と影の画家・レンブラントが自身を描いた自画像がまとめて展示されています。若い頃の自画像から、年を重ねた時の自画像に一人の人の人生を垣間見ることができます。


以上、お疲れ様でした!!! 5階分のフロアに展示された、約1000作品を見るのはなかなか大変。通路にたくさん椅子が用意されていますので、適度に休憩を挟みながら回ることをおすすめします。

・ミュージアムショップ

B3Fにはミュージアムショップも。

大塚国際美術館オリジナルグッズをはじめ、関連グッズがたくさん並んでいます。お土産はまた別の記事で改めてご紹介しますね。


世界の有名な西洋絵画が原寸大で見られる大塚国際美術館、いかがでしたか?大阪からは車で2時間ほどですので、8月のうちに足を運んでみてくださいね。次回は淡路島へ。素敵なスポットと美味しいご飯をご紹介します。


大塚国際美術館
住所:〒772-0053 徳島県鳴門市鳴門町 鳴門公園内
営業時間:9:30~17:00(入館券の販売は16:00まで)
入館料:一般 3,300円/大学生 2,200円/小中高生 550円
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)/1月は連続休館あり/その他特別休館あり/8月無休
電話番号:088-687-3737
公式HP:https://www.o-museum.or.jp/

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