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美容師さんこそ気をつけて。マスク生活+厳しい残暑で起こるリスクの乗り越え方

コラム

こんにちは、サロンプロモマガジン編集部です。今年はマスク生活になって2度目の夏。最近の夏は全国的に気温が高く、ただでさえ暑さ対策をしないとしんどいほどですが、マスク着用が加わることで、体内の熱をうまく発散できず、熱中症のリスクが高まり、さらには今までになかった「隠れ酸欠」や「マスク頭痛」といった症状が現れています。

美容師さんは接客業なので、お客様の前では基本的にマスクを外すことができません。感染対策で換気を徹底しているというサロンさんも多いと思いますが、室内でも起こりうるのが熱中症。そして長時間のマスク着用による頭痛や隠れ酸欠、脱水症状は、トイレに行く時間もないほど忙しい美容師さんこそ注意が必要です。熱中症や酸欠は毎日の心がけで防ぐことができます。もうすぐ9月ですが、まだまだ残暑が厳しいはず。「自分は大丈夫だろう」と思わず、積極的に対策をしていきましょう。


・夏の暑さで起こる熱中症

熱中症は、気温の高い環境にいることで体内の水分と塩分のバランスが崩れたり、体温調節機能が乱れたりすることで、熱が体から放出されず、体内にこもることが原因で起こります。主な症状は、めまいや頭痛、けいれん、意識障害など。軽度から重度までさまざまです。

サロンは室内だし、汗もかいていないから大丈夫、と思うかもしれませんが、人間は発汗以外にも、皮膚や呼気から水分を失っています。冷房をつけていても、油断は禁物です。冷房は空気が乾燥しますし、たとえば施術中・接客中の約2時間は水分をとらないと、どうしても脱水症状のリスクが引き上がってしまいます。


・マスクをつけることで起こる隠れ酸欠・頭痛

マスクをしていて「息苦しいな」と感じたことはありませんか?マスクをつけると、マスクが顔に密着して息がしにくくなるので、たくさん空気を吸おうと口呼吸になりがちです。ですが、口呼吸は体全体に空気が行き渡りにくく、浅い呼吸になってしまいます。その結果、脳まで空気が届かず、集中力や記憶力が低下したり、寝つきが悪くなったり、体がだるくなったり、頭痛が起きたりします。これを「隠れ酸欠」といいます。

また、マスクの耳紐で圧迫されることによる頭痛や、自分の吐いた息を再度吸うことで、二酸化炭素を多く吸う「二酸化炭素過多」の状態も片頭痛を引き起こします。

そして、マスクをしていると口のまわりに熱がこもり、顔の温度が高くなります。さらにマスク内のあたたまった空気を吸うことで体も温まりやすくなり、熱がこもりやすくなります。つまり、マスクをしているだけで、知らず知らずのうちに熱中症になる可能性があるのです。

では、熱中症や隠れ酸欠にならないためには、一体どのような対策をとれば良いのでしょうか。


対策

・のどが渇いていなくてもこまめに水分をとる

まず、のどが「渇いていなくても」水分をとることがとても大切。マスクをしていると、口の中が湿っているため、いつもよりのどの渇きを感じにくくなります。また、仕事中にトイレに行きたくならないよう、水分を控える美容師さんが多いと思いますが、実はそれはとても危険。できれば1時間おきにコップ1杯(200ml)程度の、冷たすぎない水分をとりましょう



・塩タブレットや塩あめを手元に置く

水分がなかなかとれない場合は、塩タブレットや塩あめなど、手軽に塩分がとれるものを手元に置いておくと安心です。休憩中にパクッと口に入れて、ミネラル不足を補いましょう。

・ハンディ扇風機などの冷却アイテムを取り入れる

体に熱がこもらないよう、ハンディ扇風機を席に置いてみましょう。お客様にとっても涼しいですし、扇風機周辺の気温が下がるので、施術を行う美容師さんも間接的に体を冷やすことができます。



・ビタミンB群を積極的に摂る

熱中症にならないためには栄養をしっかり摂ることも大事。疲労回復・エネルギー代謝を循環させる助けとなる、ビタミンB群を積極的に摂取しましょう。中でもエネルギー源となる炭水化物の分解・吸収に欠かせないビタミンB1は、豚肉や玄米、かつお、赤身のまぐろ、枝豆、豆腐などに含まれています。



・適度な運動を行う

免疫力を上げるために、適度な運動も効果的。朝早めや、夜の涼しい時間帯に20~30分程度歩くだけでも、十分な運動になります。特に朝日を浴びながら歩くと、幸せホルモン・セロトニンが出てその日1日良い気分で過ごせますよ。



・マスクにひと工夫

職業柄マスクをはずせない美容師さんにおすすめなのは、マスクにひと工夫を行うこと。たとえば、マスクスプレーを振るマスクシールを貼るなどしてリフレッシュをしたり、マスクの内側に空間をつくる「マスクスペーサー」や「立体マスクフレーム」を入れてみましょう。口元に空間が生まれて、息がしやすくなりますよ。3Dタイプの不織布マスクを使うのもおすすめです。



・マスクを外せる時は外す

お客様が途切れた時や、1人になるタイミングがある場合、スタッフと十分な距離が取れている場合には、マスクを外してフレッシュな空気を胸いっぱいに吸い込みましょう。1分間深呼吸するとだいぶリフレッシュできますよ。



いかがでしたか?残暑の厳しさや熱中症だけではなく、マスクを着用していることで発生する、思わぬリスク。お客様への対策だけでなく、美容師さん自身の対策もしっかりと行って、身を守ってくださいね。

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